畳を剥がし〈山暮らし〉
11月の高原の空気を胸いっぱいに吸って、山仕事へ向かう訪問林業センター久万屋です。
我が家は茅葺き屋根でして、カマドがあったと聞いてました。
囲炉裏とカマドの『北緯36度説』はご存知ですか。
煮炊きは北緯36度より南の地方は囲炉裏でなく、カマドで煮炊きするという説。北緯36度は埼玉秩父地方と福井を線で結んだあたりが境界線。ここ久万は北緯33度にあたり、北緯36度から南下している場所なので、囲炉裏圏ではありません。煮炊きはカマドでなされていた所です。
が、囲炉裏もあったらしいというのです。あれれ?北緯36度説は💦
畳の凹みを感じる部屋があったんです。この部屋の畳を変えようかと相談していたところでした。急に思い出したらしい。
「この部屋に囲炉裏があったと聞いたことがある。戦前の話だから、見たことはないけれど」
「へっ⁉️家の中心の位置で煮炊きする習慣があったの?でもここは愛媛でしょ。西日本でしょ」
「うーん…そういえば隣の四畳半の部屋にも囲炉裏があったとか聞いたことがある」
「へっ⁉️囲炉裏2つとカマド混在なの?ここは愛媛だよね。西日本だよね (←しつこい) 」
囲炉裏と聞くとハテナマーク❓が浮かんできませんか。家の中で火が燃えていて🔥ということですよね。
TVアニメのおばあさんが、畳をくり抜いたコンロの上で、串刺しの魚を焼いてるような、これが囲炉裏のイメージですよね🙂見たことがないので、間違ったイメージを抱いてるかもしれないけど、周りの友人で囲炉裏はアニメのイメージでした。令和の時代の日本人は、囲炉裏ってぼんやりしたイメージを持ってるんじゃないかしら。
ちなみに、この家には山姥(やまんば)の説話が伝承されています。この話は次回に。
畳を剥がしてみました。
「ホントにあったとは😳」
ここは西日本だよね。久万は北緯33度だよね、囲炉裏とカマドの『北緯36度説』は… ← しつこい