訪問林業センター 久万屋

久万屋日誌

ウエアー〈山仕事〉

清々しい朝です❣️

お天気の日の山仕事がなによりも嬉しく感じる訪問林業センター久万屋です。

 

表紙の靴は「地下足袋」という山仕事のウエアーです。じかたびと呼ばれています。

 

※地下足袋の良いところ

足底の裏側 (地面と接する面)には、鋲が打ってあります。急斜面の泥地を昇り降りする時に、効能を発揮するので、山の状況が泥地の場合、使用します。

夜のうちに、雨がぱらついたので、泥地に強い地下足袋の出番です。足先には金属カップが挿入されていて、足指を保護してくれます。日本工業規格(JIS)は「主として着用者のつま先を先芯によって防護し、滑り止めを備える靴」を安全靴と呼ぶので、この地下足袋は安全靴として、ケガを防いでくれます。

 

※地下足袋の弱点

山仕事では、スネ (足首関節から膝関節までの脚)の部分を、負傷することが多いです。この部分は、地下足袋で予防できないので、脚絆(きゃはんと読みます)を着けてスネを保護します。地下足袋の装着は時間がかかります。同様に脚絆の装着も時間がかかるのは弱点です。

これが地下足袋の裏側です。汚いモノが苦手な方は以下の写真はオススメしません。ここまでにして、読み進めないでバックしてください。

 

 

よろしいでしょうか。

 

 

地下足袋のカカト側に縫い付けてあるコハゼが左に見えてます。右にはコハゼと並行したヒモ状のループが見えてます。コハゼをこのループへ順番に、一枚ずつ留めていきます。

カカト側についている金物の留め具の付いた作業用の靴は、久万屋は平成の時期まで装着して、山仕事に従事してました。

我が家の戦前の写真を開くと、すでに明治の頃には、じいちゃんは地下足袋を履いて山仕事へ向かってます。およそ150年間も山仕事では、地下足袋のお世話になっているらしい。

 

やはり装着が地下足袋の弱点、というか難かしすぎる!コハゼに泣かされてます💦

脚絆にもコハゼが縫い付けてあります。

脚絆のコハゼを撮影したのが以下の写真です。

こちらの脚絆は、林業の先輩から譲り受けた中古品です。脚絆が縦に裂けたので、ミシンで縫い合わせました。

 

キレイな脚絆ではありません。観覧にご注意!

 

 

地下足袋のコハゼ8枚➕脚絆のコハゼ6枚=14枚

さらに 右脚14枚➕左脚14枚=28枚

 

11月早朝は手先がうまく動きませんのに、コハゼの28枚は四苦八苦😌

久万屋の作業用靴は令和になってから、シューズになりました。

   →   早朝の辛さを卒業できました❗️