夜の聞き込み②〈山暮らし〉
空き家増加を寂しく感じている訪問林業センター久万屋です。
さて先日、日没後になって、警察の方が
「聞きたい事があるのですが」
と、訪ねてきました。
真っ暗になって、警察の聞き込み調査があると、良い出来事ではない話かなと空気が緊迫しますよね。
近隣の空き家についての警察の聞き込みでした。
「朝、見かけた時よりも、夕方見た時の方が傾いている、という通報がありまして」
「朝よりも夕方の方が傾いてるんですか⁉️」
昨日通りかかった時は、この空き家が傾いてると気付くことはありませんでした。
空き家にはもっと注意を払っているのが良かったのかな🙂
もしかすると、今日の夕方の強風が、山からこの家へ向かって、吹きおろしてたのかな🙂
家が、たった数時間で大きく傾いてしまったのは、ホントなの⁉️
もしも本当なら、空き家には目が離せないですね。
「あの家はどなたのものかと思って」
警察の方から、空き家の所有者を尋ねられました。
ニュースでも、度々とはいえないけれど、空き家の問題が取り上げられています。
空き家対策特別措置法(2015年制定)の運用がうまく機能してないのは、思ったよりも急速に空き家が増えていて、リスク対応が遅れてしまうようです。
そういえば周りを見渡すと、空き家は本当に増えています。山村ではなお!
皆さまの周りではいかがですか。
新築の分譲住宅、新築のマンションは、一斉に売り出して、一斉に入居していきます。
新築の家やマンションを購入する年齢層は、平均すると30代という話を耳にしたことがあります。
30代の方々が購入•入居して、35年後、マンションに、分譲住宅に、住んでる住民の年齢はもはや60代、70代の高齢者🙂
子育てする若い世代には、山村のメリットは少ないのかなと感じます。
寂しい💦
次の日。
朝早く「大きく傾いてるのだろうか」と半信半疑で、空き家を見にいきました。
その翌日。
なんと空き家は、昨日よりもさらに、道に向かって傾いてました。
黄色のテープと三角コーンが巻かれて、テレビの刑事ドラマの冒頭で、事件開始を予感してしまうあのシーンとそっくりでした。
治安のために夜の聞き込みや安全処理へと動いてくださってる警察の方、ご苦労様です。
※前回の動物について、危険な動物ではないかとご心配をいただきました。ウチにハイハイをしている幼児がおりましたが、危害は加えられたりしなかったです。ご心配いただき、ありがとうございました。
あの動物はアナグマだったようで、敵が現れて危険な状態だと察知すると「死んだふり」をする凝死のできる種類 (→ ウィキペディア参照)で、こちらを睨みつけていたのではなく、とっさに身体が硬くなっていたのかもしれません。